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タップのリズムで結ばれた絆の行方 映画「スウィング・キッズ」 #227

打楽器には心を躍らせる魔力がある。 韓国の伝統芸能である農楽は太鼓や鉦を打ち鳴らしながら踊る音楽です。リズムで会話する感じがすごく好き。魔力にのせられてしまいます。 一番盛り上がるのは「ヨルトゥバル」です。帽子のてっぺんに長ーい白い紐をつけてグルングルン回しながら飛び回るんです。 「ヨルトゥバル」とは「12歩」という意味。昔は先に刃物をつけて回しながら攻撃したとも言われているそうです。いや、確かに近寄れない。笑 農楽は、「風流遊び」を意味する「プンムルノリ」とも呼ばれています。曲が進むうちに心臓の鼓動にシンクロしていくんですよね。よく分からないまま踊り出したくなるし、ものすごく高揚する。 太鼓のような楽器を使わず、自らの身体を楽器とする音楽ならタップダンスがあります。 タップダンスの起源は、白人が黒人の集まる場でのドラムを禁止したため、かわりに足を踏み鳴らして音を出したことらしいです。虐げられた者たちの解放の音楽ということか。 打楽器には心を躍らせる魔力がある。 映画「スウィング・キッズ」を観て、強く感じました。 ☆☆☆☆☆ 映画「スウィング・キッズ」 DVD (画像リンクです) Amazonプライムで配信: https://amzn.to/36pVR4p ☆☆☆☆☆ <あらすじ> 1951年の朝鮮戦争当時、韓国の南部にある巨済島の捕虜収容所に新しく赴任してきた所長は、対外的なイメージアップのために戦争捕虜でダンスチームを結成するプロジェクトを計画する。ブロードウェイのタップダンサーだった黒人下士官ジャクソンは「東洋人にタップダンスは無理」と反対するが、オーディションをすることになり……。 映画の一番の見どころはタップダンスのシーンです。寄せ集められたメンバーは。 ・トラブルメーカーで、北朝鮮軍捕虜のロ・ギス ・行方不明になった妻を捜す民間人捕虜のカン・ビョンサム ・栄養失調で心臓が悪い中国人捕虜のシャオパン ・4カ国語を駆使する無許可通訳の女の子ヤン・パンネ 言葉も通じない、イデオロギーも違う、敵と味方の関係にあるメンバーですが、ジャクソンが繰り出すタップのリズムの虜になってしまうのです。 ジャクソンを演じたのはジャレッド・グライムス。ブロードウェイミュージカルの最優秀ダンサーに授与される「アステア賞」の受賞者です。 ガチのプロのエンターテイナー。 彼に対抗するロ

つらすぎる経験を乗り越えて 『タイムマシンで戻りたい』 #208

今週からは「電車の中で読んではいけない」本をシリーズにしてご紹介したいと思います。 まずは、『タイムマシンで戻りたい』から。 ☆☆☆☆☆ 『タイムマシンで戻りたい』 https://amzn.to/3xn3NM3 ☆☆☆☆☆ 「日本うんこ学会」という、マジか!?という名前の団体があるそうです。電話を取る時、なんて名乗るんだろう? 銀行の窓口で名前を呼ばれる時はどうするんだろう? 思わず考えてしまいますね。 日本うんこ学会 うんこで救える命がある・・・かも。大腸がんをはじめ、消化器疾患の啓発をエンターテイメント性を持って発信することを活動の中心としています。スマホアプリ「うんコレ」開発中。   名前はアレですが、「大腸がん検診率向上」を目指すいたってマジメな団体で、現役のお医者さんが立ち上げた組織です。この団体がまとめた『タイムマシンで戻りたい』は、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群など、お腹が急に“クルクル”してしまう病を抱える人たちに、 「あなただけじゃないよ」 と励ますための書なんです。 好きな女の子とドライブ中に“クルクル”。 小学校の帰り道。家まで100メートルのところで“クルクル”。 友達の家に遊びに行き、エレベーターに乗ったところで“クルクル”。 といった、お腹“クルクル”病の人たちのエピソードが紹介されています。笑っちゃいけないけど、申し訳ないんだけど。 抱腹絶倒!!! 電車の中や食事中に読んではいけない本です。わたしは飛行機の中で読み始め、ダンナに怒られるくらい笑ってしまいました。 というのも、ダンナもお腹“クルクル”病なんです。 わたしたちが旅行をする時に団体旅行やツアーを選ばない理由は、ただひとつ。ダンナのトイレタイムのためです。 以前、日本武道館まで車で送ってもらう途中、ランチを食べてしまったわたしたち。無口になったダンナは突然路肩に車を止め、言いました。 「タクシー代あげるから、ひとりで行って」 どこかも分からないところで置き去りにされ、猛スピードで走り去っていく車を見送ったこともありました。 過敏性腸症候群(IBS)という病は、ストレスが原因となって起こるのだそうです。なかなか相談もしにくいことから認知もされにくい。でも。 「あなただけじゃないよ」 そう励ますことで、病院を受診するきっかけにしてください、という本。お腹の悩みを抱えている人は、ぜひ