「新緑の候」「薫風の候」と呼ばれる5月が始まりましたね。 でも、我が家はちっともさわやかな感じがしない……。理由は、さまざまなものの値上げを知ったから。 5月も続々値上げ 食料品や電気代など…家計に打撃 あすから5月ですが、原材料価格の上昇や原油高騰などの影響で食料品や電気代などが値上げされます。 コカ・コーラボトラーズジャパンはコーラやスポーツドリンク、緑茶など大容量のペットボトル入り飲料を値上げします。 明治はレトルトカレーやチョコレート、グミなどの菓子を、キッコーマンはトマトケチャップやソースなどを値上げします。 原材料価格の上昇やウクライナ情勢などによる原油の高騰が続いていることが要因です。 電力大手10社と都市ガス大手4社の料金も上がります。 政府が今月、輸入小麦を売り渡す価格を引き上げたことから、6月以降も小麦粉や即席めんなどの値上げが予定されていて、家計に打撃となりそうです。 電気代にレトルトカレー、スポーツドリンクにチョコレートまで。「安すぎる日本」の問題を感じてはいるけれど、これはツライ。 『安いニッポン 「価格」が示す停滞』#822 世界情勢の変化に、円が影響を受けるのは仕方のないことではあります。でも、けっきょくは食糧自給率の低さが問題なんではないかと思ってしまいます。 「食料自給率」とは、国内で消費された食料のうち、国産の占める割合のことで、日本の場合、2020年度は37%でした。 1965年度に73%を記録して以降、緩やかに下降しているのだそう。 日本の「食料自給率」はなぜ低いのか? 食料自給率の問題点と真実 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」 上橋菜穂子さんの新作小説『香君』には、病害にも寒さにも強く、虫の害もほとんど受けない「オアレ稲」という稲が出てきます。 遠いむかし、不作によって飢餓の危機にあった帝国を救ったのが、異郷からもたらされた「オアレ稲」でした。 そのナゾと、香りで万象を知る活神「香君」を巡る物語です。 ☆☆☆☆☆ 『香君』 (画像リンクです) ☆☆☆☆☆ 「オアレ稲」は育てやすくて味も良い、ということで、帝国を安定させてくれる農作物になりました。 ただ、問題がひとつ。 それは、「種」がとれないことなんです。 どれだけ収穫量があっても、一部は次回の「種籾」