なんだか“穴掘り”コメディが続いちゃったな。 ふと、そんな気がしてしまった映画「パイプライン」。送油管に穴を開けて盗んだ石油を転売するという、発想がキテレツなストーリーで、ドタバタ感もたっぷり。ひたすら楽しい映画です。 最高の穿孔技術を持っているピンドリ役をソ・イングクが演じています。「君に泳げ!」以来8年ぶりの映画で、2作目の主演。 ドラマ「応答せよ1997」や 「元カレは天才詐欺師」 でみせた、ワルかわいさ全開で、ソ・イングクのよさ全部のせ!なストーリーでした。 ☆☆☆☆☆ 映画「パイプライン」 公式サイト: https://klockworx-asia.com/pipeline/ ☆☆☆☆☆ <あらすじ> 盗油業界最高の穿孔技術者として知られるピンドリは、大企業の後継者ゴヌが立案した、数千億ウォンの石油を盗む計画に参加することに。プロ溶接工のチョプセ、地中を透視できるかのように把握しているナ課長、怪力の掘削人ビッグショベル、彼らを監視するカウンターと、人生の大逆転を夢見るメンバーが作戦に加わり、互いに騙し騙されながら計画を進めていくが、やがて事態は予想外の方向にこじれ始めていき……。 送油管に穴を開けて石油を盗み出す「盗油」。日本では聞いたことのない犯罪なので、映画のための設定なのかと思ったら、韓国では年間10件ほど起きていたんだそう。2020年にはたった1件に減ったぜ!わーい!という記事がありました。 [르포]도유범죄 10분의 1로 줄였죠… 석유공급 종착역 판교저유소 가보니 「盗油」って、たしかにライフラインへの打撃は大きいけど、大胆だけど地味な犯罪ですよね。おまけに、“穴掘り”映画って、ほとんどの場面が地下になってしまうんです。 その単調になりそうな展開を、裏切り行為とだまし合い、ワケアリメンバーの事情で盛り上げるので、飽きさせない。下手すると「ありきたり」になりそうな素材をうまく組み立て、ド派手にドッカーンが楽しめます。 ユ・ハ監督は、この映画を「負け犬のアクション・カーニバル」と語っていて、なるほど、まさに!でした。 盗賊一味のリーダーであるピンドリを演じたソ・イングクは、筋肉美を披露しつつ、泥まみれの焦燥感漂う風貌。 (画像はKMDbより) インタビューで、「着飾るけどヒゲのそり残しがあるとか、もし気づいてもらえたらありがたい」と語ってい