音楽ライターまつもとたくおさんのニックネームは、「K-POP番長」です。 すごいな。こんなこと言ってみたい。でもわたしが名乗れるのは「あんこスケバン」とか、「アイスクリームボス」くらいだから、全然強そうじゃないですね……。 自ら「番長」と名乗るだけあって、『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』の幅広さは、とんでもなく良質なガイドブックでした。 ☆☆☆☆☆ 『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』 https://amzn.to/3lCE67t ☆☆☆☆☆ BTSはなぜ世界中で支持されているのか。 「これでは売れない」と思っていたMAMAMOOが、スターとなったのはなぜか。 などなど、数多くのK-POPアーティストが、時代性やコンセプト、ジェンダーといったテーマ別で紹介されています。 わたしはK-POPについてほとんど知らなかったので、「このグループ名は、こう読むのか!」といった基本的なことも知ることができ、とても新鮮でした。 たとえば「ITZY」。デビュー曲の「DALLA DALLA」は聞いたことがあったけど、なんて読むんだろうと思っていたんですよね。これが「イッジ」で、韓国語の「있지(あるでしょ)」だとは……。 へたに韓国語を学ぶと、ローマ字表記される韓国語が分からなくなります……。 それぞれのグループの成り立ちや、系列、カムバックするたびにアップデートされるコンセプトなどが分かるので、気になったグループの曲を探して聞いてみるのがおすすめ。 ただね。 大好きなロックグループ「YB」が載ってない……。 まぁ、彼らはK-ROCKのカテゴリだし仕方ないと思ったら、「SEVENTEEN」の項目で発見!! “初期のインタビューで彼らが理想とするアーティストをあげているが、スーパースターのマイケル・ジャクソン、 韓国ロック界の大物であるユン・ドヒョン 、振付師のキーオン・マドリッド、ラッパーのルーペ・フィアスコなど、それぞれの理想とするところがまったく違うのだ。” (太字はmame) 「YB」のボーカルであるユン・ドヒョンが、なんかすごい名前と並んでいる……。「YB」って、そんなすごいバンドなので、続編が出る時にはぜひ入れてほしい。 それにしても、さすがは「番長」。初期の頃からたくさんのグループを追いかけ、その