2021年グラミー賞の「最優秀ポップデュオ/グループパフォーマンス賞」にK-POP界で初ノミネートされたBTS。
新曲のMVが次々と新記録を打ち立て、ギネス5部門に登録されたBLACKPINK。
K-POPアイドルの育成方法を取り入れたNiziUの人気。
なぜこんなにも、世界中でK-POPが受け入れられるようになったのか。『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』は、その背景を探った本です。
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『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』
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K-POPアイドルというと、グループの人数が多くて、新曲を出すたびに髪色やイメージがガラリと変わるので、わたしはなかなか覚えられなかったのですけれど。それこそが「カムバック式」の戦略だったんですね。
本では、K-POP人気の理由として5つのバリアフリーが挙げられています。
1.お金
2. 時間
3. 距離
4. 言語
5. 規制
たとえば、K-POPアイドルの新曲はYouTubeを通して公開されることが多く、ほとんどの場合は無料で触れることができます。
入り口は無料→ ライブは有料
まさに「フリーミアム」モデルなのだという説明に、めちゃくちゃ納得しました。
※フリーミアム(Freemium)とは、基本的なサービスや製品は無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能については料金を課金するビジネスモデルのこと。
アイドルの音楽作りを支える裏方へのインタビューや、過去のアイドルグループとの違いについても触れています。
そして浮かび上がる疑問「K-POPとは何か」。これはBLACKPINKのドキュメンタリー映画でも、プロデューサーが口にしていました。
距離や言語のバリアを超えたことで、世界規模でファンダム化したK-POP。ファンとの一体化といえば聞こえはいいけれど、アーティストの方向性までもを左右してしまうあり方は、とても微妙なバランスの上に成り立っています。
K-POP好きな人はもちろん、ビジネス目線で読んでもおもしろい一冊でした。
キム・ヨンデ著『BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか』と合わせて読むのがおすすめです!
『BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか』のコラム
https://okusama149.blogspot.com/2021/04/bts-656.html
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