アメリカ版「男子ごはん」なノリノリトークが楽しい「ザ・シェフ・ショー」。映画「シェフ」で共闘したジョン・ファヴロー(俳優・監督)とロイ・チョイ(シェフ)によるお料理番組です。観てるだけでお腹が空いちゃう。
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「ザ・シェフ・ショー」Netflixで配信中
https://www.netflix.com/title/81028317
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毎回ゲストを招いてふたりが料理をしたり、有名レストランの厨房を訪問したり。料理ってこんなに楽しいものなんだと、ウキウキしてきます。
映画監督ならではだなと思うのが、ジョン・ファヴローが「なぜなぜ坊や」なこと。
シェフがガスの火加減を調整していたら、すかさず「なぜ?」と聞く。あるレストランのキッチンでロイが「すげー!」とつぶやいた時も、すかさず「何がすごいの?」と質問。
シェフの小さな動きを見逃さず、素人目線で「なぜ?」を深掘りしていきます。日本のお料理トーク番組だと、「おいしそー」とか「いい香り~」くらいしか聞いたことがない気がしますがね。ふたりのイメージの豊富さに、見入ってしまうのです。
韓国系アメリカ人のロイ・チョイは、フードトラックブームの火付け役として知られる人物。映画研究者・三浦哲哉さんのエッセイ『LAフード・ダイアリー』にも、彼の店「コギ」の話が出てきます。
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三浦哲哉『LAフード・ダイアリー』
https://okusama149.blogspot.com/2021/05/la662.html
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ロイ・チョイの生き方にインスパイアされ、「シェフ」として映画化する際、ジョンに言ったそうです。
「ウソはダメだよ。プロが見ればすぐに分かるから」
実際にはジョンの料理の腕はプロ級で、指導するのも楽しかったそう。
知りたがり屋で、トライしたがり屋のファブローはよく「May I?」と言っています。
「焼いてみてもいい?」
「切ってみてもいい?」
「味見してもいい?」
料理人の流儀を説明するロイと一緒に、バクバク食べて、ニッコリ笑う。おいしすぎて時々、踊ってもいます。シェフ同士のリスペクトも見ていて気持ちいい番組なのです。
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