食いしん坊には、たまらない!
「スパイダーマン ホームカミング」の“ハッピーおじさん”であり、実写版「ライオン・キング」の監督も務めたジョン・ファヴロー。映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」では天才シェフ役で主演し、自ら監督・脚本・製作もしています。
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「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」Netflixで配信中
https://www.netflix.com/title/70297087
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ファヴロー演じる天才シェフは、レストランのオーナーと対立、大物料理評論家とTwitterでケンカし、解雇されてしまうわけですが。
使い方の分からないものに、簡単に手を出してはいけないという教訓にもなりますね……。シークレットなメッセージと公開情報の区別がつかなかったことが原因なので。
映画にはスカーレット・ヨハンソンやロバート・ダウニー・Jrら、「アベンジャーズ」ファミリーも出演しています。そして、シェフのモデルとなった人物が、ロイ・チョイという元ヒルトンホテルの料理長という方。
映画の技術顧問としてファブローを指導したことを、ふたりで始めた料理番組「ザ・シェフ・ショー 〜だから料理は楽しい!〜」で語っています。
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「ザ・シェフ・ショー」
https://okusama149.blogspot.com/2021/05/661.html
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ロイ・チョイは韓国系アメリカ人で、フードトラックブームの火付け役という人物です。ロイ・チョイのお店「コギ(韓国語で“肉”の意味)」は、映画研究家の三浦哲哉さんが書いた『LAフード・ダイアリー』でも触れられています。
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『LAフード・ダイアリー』
https://okusama149.blogspot.com/2021/05/la662.html
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この本を読んで映画を観ると、評論家は生殺与奪を握っているのだと感じてしまう。ジョナサン・ゴールドという「ロサンゼルスタイムズ」の料理評論家は、“愛を持って評する”方だったようですが、好みじゃない味にどう向き合うかは難しいよなーと思います。
また、フードブロガーのジェシカ・トムの小説『美食と嘘と、ニューヨーク:おいしいもののためなら、何でもするわ』には、料理評論家が恣意的に☆を付けたために起きた事件も出てきます。
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『美食と嘘と、ニューヨーク:おいしいもののためなら、何でもするわ』
https://okusama149.blogspot.com/2021/05/663.html
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必死の思いで開発した料理を否定され、オーナーには主導権を奪われ、息子に情けない姿ばかり見せてしまう天才シェフ。バカにしていたフードトラックで見つけ出した、料理をする楽しさ。
おしきせの競争から降りてしまえば、闘う相手は昨日までの自分になります。それは易きに流れそうな自分でもある。その中でこそ、宝物を見つけることができるのかも。
とにかく料理がおいしそうで、タコスとチーズのサンドイッチが食べたくなってしまう映画です。
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