世界中で「ミスターヌードル」と呼ばれた安藤百福さん。チキンラーメンをはじめとするインスタントラーメンを開発した、発明家であり、事業家です。NHK連続テレビ小説「まんぷく」としてドラマ化もされていますよね。
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「何か人の役に立つことはないか」「世の中を明るくする仕事はないか」という信念のもと、メリヤスやバラック住宅の販売など、数々の事業を立ち上げています。そして失敗もいっぱい。
戦争を経験している方ですから、「食べ物がないことの悲惨さ」が身に染みている。幾度もの事業の失敗を経て、「食」に専念する決意を固めます。
「食足世平」=食足りて世は平らか
この言葉が信条だった安藤さんの生い立ちと名言を集めた本が『転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福』です。
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『転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福』
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「インスタントラーメンの人」というイメージしかなかったのですが、22歳にして事業を起こしているんですよね。
何度も失敗しても、「失ったのは財産だけ。その分、経験が血と肉になった」と考えるところは、根っからの起業家だったのだと思います。
やはり、チキンラーメンの研究開発時代の話がおもしろかったです。
新築の家の床の間を吹っ飛ばすほどの事故とか、失敗は笑い話になるくらい大きくした方がいいんですね。家族はたまったもんじゃないかもしれませんが。
・世の中には「敬」と「愛」しかない
・失敗して投げ出すのは、泥棒に追い銭をやるのと同じだ
・知識よりも知恵を出せ
本には、現代でも通じるこうした名言がたくさん収録されているのですが、わたしが好きな言葉はこれです。
「年齢が……」とか、「忙しくて時間が……」とか、言い訳しがちだなという自覚のある方は、ぜひ一読してみてください。このバイタリティーにあてられてしまいますよ。
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