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驚異のキムチ・ウェスタン 映画「グッド・バッド・ウィアード」 #100


ひとり「ヒョンビン」祭りに一区切りつけて、今日は「キムチ・ウェスタン」をご紹介したいと思います。

「マカロニ」じゃないですよ。「キムチ・ウェスタン」です。

タランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」をご覧になった人ならお分かりになるかもしれません。「マカロニ・ウェスタン」と呼ばれる映画の評価は業界内では高くなかったようなんですよね。でも、観客からは支持された映画も多いんです。

そんなマカロニ・ウェスタンの中でも名作と呼ばれる映画「続・夕陽のガンマン」をベースにした韓国製西部劇が「グッド・バッド・ウィアード」です。監督のキム・ジウンは、この映画をきっかけにハリウッド進出を果たしました。

☆☆☆☆☆

映画「グッド・バッド・ウィアード」

DVD

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☆☆☆☆☆

<あらすじ>
日本による朝鮮統治が行われていた1930年代。満州を走る汽車が強盗に襲われます。日本軍が保有する「宝の地図」を奪うためのこの襲撃は予定されていたものだったのですが、地図をゲットしたのはそこに居合わせたコソ泥。 そこから、コソ泥とギャングのボス、凄腕の賞金稼ぎの追いかけっこが始まります。果たして地図を手に入れるのは誰なのか? そもそも地図に示された「お宝」とは?


マヌケだけど銃の腕はいいコソ泥を演じるのは、ソン・ガンホ。冷酷なギャングのボスは、イ・ビョンホン。そして西部劇の衣装に身を包んだ凄腕の賞金稼ぎは、チョン・ウソンが演じています。

ソン・ガンホとキム・ジウン監督のタッグは、「クワイエット・ファミリー」「反則王」に続く3回目。イ・ビョンホンとのタッグは「甘い人生」以来。そしてソン・ガンホとイ・ビョンホンの共演は「JSA」以来ですね。

韓国映画を代表する俳優陣と監督。この組み合わせだけでも、豪華さが分かります。で、キャスティングの狙いどおり、3人の争いから目が離せないんです。

ロープを使ったアクロバットな銃撃、飛び散る木っ端、騙し合いに裏切りと、派手な演出と計算された脚本で飽きさせません。


実はイ・ビョンホンは、この映画で初めて馬に乗ったのだとか。CGなし、スタントマンなしの、ほぼ100%のリアルアクションで撮影されたと聞くと、荒野を走るバイクとの追いかけっこに「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を重ねてしまいます。

実際、気温40度を超えるような砂漠での撮影で、砂嵐も起きて大変だったのだとか。

この映画の結末は、4~5バージョンあるそうで、DVDには収録されているそうですよ。


映画情報「グッド・バッド・ウィアード」129分(2008年)

監督:キム・ジウン

脚本:キム・ジウン、キム・ミンスク

出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン、マ・ドンソク

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