「鶏は三歩歩くと忘れる」は、本当にそうなのでしょうか?
出典を調べても、『広辞苑』や明鏡の『ことわざ成句使い方辞典』には掲載されていません。どうやらマンガから広まった言葉のようですが、真偽のほどは分からずじまいでした。
でも、「わたしは三歩歩くと忘れる」は本当だと思う。悲しいくらいに事実だなーと思う。
先週の「#1000日チャレンジ」は辞書をいろいろ紹介していて、最後は絶対これにしよう!と思っていたのに、一冊忘れていた……。
校正の仕事でも、ライティングの仕事でも、たぶん『広辞苑』より使っています。共同通信社が出している『記者ハンドブック』。一般に「記者ハン」と呼ばれている用語集です。
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『記者ハンドブック』
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わたしはずっと共同通信社のものを使っていますが、朝日新聞や読売新聞からも出ています。
漢字か、ひらがなか。「づ」と「ず」の使い分け。「超える」と「越える」の見分け方といった辞書的部分と、算用数字を使う場面と漢数字を使う場面、外来語で「・」が必要な場合といった、文章を書く時の基本的なルールが掲載されています。
中でも重宝しているのが、「差別語、不快用語」のページ。ここは、辞書部分とは別に、新人ライターには必ず一度目を通すようにしてもらっています。
そんなわけで、会社で新しいメディアを起ち上げた時には、「記事執筆のルールは『記者ハンドブック』をベースに」と決めてもらいました。
ルールを決めることで、ムダに「考える」を減らすのが目的です。
「 」か『 』かなんてことに迷うより、「記者ハン」にあるからこう!と決めてしまう方がラクなんです。そんなことに時間を使うより、もっと内容に神経を注いだ方がいいので。
そんな超超超超超おすすめな用語集なのですが、なぜか買った後ロッカーにしまう人が多い……。
辞書は手の届く位置に置きましょう。面倒でも、一度引いてみましょう。新しい発見、もしくは、安心安全がありますよ。
パソコンやスマホで文章を書くなら、難しい漢字を書ける必要はないと、鶏アタマのわたしは思います。たくさんあるルールだって、覚えていなくていい。
辞書を引けばいいんだから。
文章を書く時、助けになってくれる辞書シリーズ。以下にまとめありますので、ぜひ参考にしてください。
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