オンラインでの会議にもずいぶん慣れました。人間って適応して生きていくものなんだなーと思っていたころ。育休から復帰してきたメンバーが、いろいろと質問をしてくれました。
そうだった。
自分たちは慣れたつもりでも、「初めて」にはそれぞれのタイミングがある。Zoomでのミーティングだって、使い方は教わったけれど、「映り方」までは考えていなかったかも。
新人たちがやってきたいまのタイミングは、あらためてオンラインの使い方を見直す時なのかもしれません。
元NHKキャスターの矢野香さんが書いた『オンラインでの「伝え方」 ココが違います!』は、オンラインでの「映り方」「話し方」「資料の作り方」を知ることができる本です。
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『オンラインでの「伝え方」 ココが違います!』
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著者の矢野香さんは現在、スピーチコンサルタントとして政治家や経営者にスピーチ指導を行っておられるそう。
わたし自身、オンラインで研修やミーティングをしていて、一番困っているのが「反応」です。
あいづちを打つ→スピーカーと被ってしまう
質問ありますか?と聞く→無反応
この状況に耐えるには、鋼のメンタルがいるな……と試行錯誤してきました。
矢野さんのおすすめは、「話者が話を短く切ること」です。話の切れ目であいづちを打てば、スムーズにいくとのこと。あと、手を挙げるなどして合図を送ることもおすすめされています。
あらためて気を付けたいなと思ったのが、「映り方」でした。上からのぞき込むようにしていると「アツ」になると聞いていたので、そこは気を付けていたんですが、わたしの場合は「首切り」状態だった……。
オンラインの方がありがたいなと思うところは、画面に表示されるため資料が見やすいことです。その分、リアルの時よりも文字サイズを小さめにしてもいいのではないかということでした。そして話す順番は、「資料と同じ」が大事とのこと。
いろいろと気づくことの多い本だったのですが、(ウェビナーとミーティングの注意事項が混ざってるんじゃ!?)と感じるところもあります……。
たとえば、手を挙げるなどして合図を送る「アクションファースト」という考え方。これはこれでいい方法だなと思うのですが、一方で矢野さんは「人から見られていると疲れが増すので、スクリーンビューやビデオオフにして人の顔を減らしましょう」と仰っています。
相手の画面に自分が映っていなければ、合図を送っても気づいてもらえないよ……という気がするんですよね。というか、絶対気づかない。笑
わたしは自分が研修を主催する際には、最初に質問の仕方を伝えておくようにしています。
「質問があるときは、遠慮なくマイクをオンにして声をかけてください。話かけにくいなというときは、Zoomのチャット欄に送ってください」
こうしてルールとして伝えておけば、だいたいスムーズに進みます。
ツッコミどころもある本ではありますが、「さすがテレビの人!」という解説もあります。ウェビナーを開催する時の準備の仕方やライティングなどについては、そういう仕事をされる方には参考になるかも。
本にはありませんが、追加情報として、気を付けたいことをひとつ。
日々、PCに向かって話すことが増えたということは……。画面やキーボードに唾が飛んで雑菌が増えている可能性が!
マメに拭きましょうね。
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