見終わったとたんに、一から見直したくなる。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、終わってしまったという喪失感と、これで卒業できるという達成感と、オトナになることの責任をつきつけられたような、色んな気持ちがないまぜになってしまう映画でした。
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
http://www.evangelion.co.jp/
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モラトリアムの中でオトナになることを拒否していた14歳の子どもたちが、それぞれの課題を“浄化”していくわけですが、誰よりもガキンチョだったのが、一番のオトナだったというつらさ。
すべてを受け止めて時間が動き出したとき、長い長いエヴァとの付き合いに終止符が打たれた。庵野監督にとっては、「打てた」なのかもしれませんね。
本編の前に短く総集編が流れますが、初めて観る方のストーリーの理解には足りないかもしれません。TVアニメから始まった「新世紀エヴァンゲリオン」を、どの順番で見たらいいの?という方は、こちらのnoteを参考にしてください。
https://note.com/33_33/n/n63f881ca8d4b
感動の嵐の中、エンドロールが始まるベストタイミングで主題歌である宇多田ヒカルの「One Last Kiss」が流れます。この、曲の入りが最高によかったんですが、そのままもう一曲「Beautiful World」へと続くんです。そしてエンドロールに総監督として「庵野秀明」の名前がクレジットされたとたん。
♪ Beautiful boy~
この、宇多田ヒカルの声のせつなさとやさしさと心強さが、最&高! これだけで泣けちゃう。
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