「怒鳴っている人がいてびっくりした」
弊社に転職してきた方が、一か月後のフォローアップ面談で語っていたことでした。お恥ずかしい……。ずいぶん前の話です。
仕事の場で感情的になることが、よしとされる場面もあるでしょう。達成して喜びを分かち合い、ねぎらうような時ですね。でも「叱る」時こそ、自分の感情は横においておいたほうがいい。でないと、しっかり指摘して正さないといけないミスや勘違いが、どんどん言いにくくなってしまうから。
Googleは、「心理的安全性を高めると、チームのパフォーマンスと創造性が向上する」と報告しています。が、この「心理的安全性」について、仲良しグループをイメージしている人もいるのではないでしょうか。
どう違うの?という方におすすめなのが、石井遼介さんの『心理的安全性のつくりかた』です。
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この「健全に意見を戦わせ」るという点がポイントで、上司が部下の意見を「なんも分かってない」と退けたり、知識と経験が豊富な先輩がマウントを取るようだと、健全な状態ではなくなってしまうのです。
日本の組織では、
① 話しやすさ
② 助け合い
③ 挑戦
④ 新奇歓迎
この4つがそろう時、心理的安全性が感じられやすいのだそう。
学ぶところの多い本で、「好子と嫌子」の行動マネジメントは、ハッとするものでした。
会社のmtgで、「心理的安全性を大事にしたい」という話になったとき、どうもわたしが考えている「心理的安全性」とは違う気がして質問してみました。するとやはり、イメージしていたのは「仲良しグループ」だったんですよね……。
「心理的安全性」は、「仲良しグループ」とは正反対のものです。
耳に痛いことでもしっかりとフィードバックを送り、健全な衝突を生み出す機能のこと。「衝突」が、即ちよくないことと受け止められがちな日本では、難しいと感じる人もいるかもしれない。
でも。
フレッシュなメンバーが職場にやってくる季節です。組織の空気作りについて、見直してみませんか?
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