驚異と狂気のSFストップモーションアニメ「JUNK HEAD」。ディストピアな情景は、もうひとつの「エヴァンゲリオン」と言いたくなる世界でした。
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映画「JUNK HEAD」
https://gaga.ne.jp/junkhead/
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堀貴秀監督の本業は内装業で、専門的に映画を勉強したことはないそう。でも、新海誠監督が「ほしのこえ」をほぼひとりで作ったと聞いて、「コマ撮りなら一人でできそうだな」と思い、自主制作を始めたとのこと。
普通の人は思わん思わん……。
エンドロールに並ぶスタッフリストがほぼ「堀貴秀」なんですよね。やっぱり情熱こそ人を動かすんだなと思いつつ、わたしは凡人でよかったと思いました。
ストーリーは、生殖能力をなくして絶滅の危機にある人間が、人工生命体が住む地下世界に潜入し、再生の道を探るというもの。ナンセンスギャグもいっぱいです。
主人公は、頭部だけ人間(というか肉体)で、全身はロボットのような状態です。「マリガン」やその変異種であるグロテスクな生物が暮らす人工生命体が住む広大な地下世界に潜入し、人類の再生の道を探るを、さまざまなトラブルに遭いながら進んでいきます。
登場するキャラクターはすべて粘土や3Dプリンタで制作。基本的に顔の筋肉は動かない。なのに、物語が進むうちに、豊かな「感情」を感じてしまうのです。
主人公が下へ下へと旅を続け、命の神秘を探るというストーリーは、やっぱりもうひとつの「エヴァンゲリオン」だなあ。ちらりと映った「命の木」も、テレビ版の「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングと通じている気がします。
実は三部作あるというこの映画。早く続きが観たいけど、7年かかるのかしら。
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