“紙”の本を愛する人々による、本を愛する人々へのラブレターのような映画です。
☆☆☆☆☆
「ブックセラーズ」公式サイト
http://moviola.jp/booksellers/
☆☆☆☆☆
「NO BOOK, NO LIFE」で「NO CINEMA, NO LIFE」なので、ドンピシャでキター!!となりました。映画館にも本屋さんにも行けない生活は地獄のようです。美術館も、劇場も、ライブハウスだってそう。
一年以上もの間、経済的な打撃を受けていることを考えると、5年後、10年後の文化への影響は計り知れないと思われます。だって、作り続けていないと経験が積み重なっていかないですから……。
中でも出版業界は、長引く不況でオワコン扱いされていましたが、下げ止まりがあるという予想もありました。電子書籍やオーディオブックという形がある以上、“本”自体は生き残るのではないかといわれています。
【2021最新】出版業界の今後はどうなる?市場規模データから紐解いてみた
https://booktrip-japan.com/media/publishing-industry/
それでもわたしは“紙”で本を読みたい派で、本屋さんで本を買いたい派です。積ん読本が部屋を占拠していても、新しい本が欲しくなる。好きな作家の新刊はもちろん、誰かがおすすめしていた本、表紙に一目惚れした本などなど、新刊書店にも古本屋にも、せっせと通う方でした。
映画「ブックセラーズ」に登場するのは、わたしのような素人の本好きではなく、ガチのブックセラーたち。ニューヨークブックフェアを舞台に、そこに集う人々にインタビューしたドキュメンタリーです。
本に魅せられ、本を愛した人たちが語る、「終わってたまるか!」という強い矜持に惚れ惚れします。“本オタク”たちの言葉にとてつもない愛が感じられる。本の上にグラスを置いたら、どんな罰が待っているのか、思わず吹き出してしまうコメントも。
新作映画を紹介するのに気が引けるなんて、つらすぎる。「NO BOOK, NO LIFE」で「NO CINEMA, NO LIFE」な生活への想いを込めて。
コメント
コメントを投稿