真にトップのリーダーは、「忙しい」と口にしない!
優秀な成果を残すトップ5%社員に共通する特徴があるように、トップ5%のリーダーにも特徴がありました。
企業の「稼ぎ方改革」を支援している越川慎司さんが、トップ5%のリーダーの行動を調査。その結果、
・歩くスピードがゆっくりで
・内省タイムを自ら設定し
・散歩やランニングで自律神経を整える
こういう方が多いのだそう。
『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』は、昨日ご紹介した『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』の続編です。今回はコロナ禍以降の変化を踏まえて、企業のリーダーを対象に調査されています。
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『AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣』
(画像リンクです)
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おもしろいのは、トップ5%リーダーの特徴を抽出して、別のチームで再現テストをしていること。特に、オンライン会議の工夫ポイントは参考になりました。
トップ5%リーダーは、「マイク」に投資している人が多いんです。逆に、普通のリーダーでは、「カメラ」に投資する人の方が多い。
理由は、「伝えること」ではなく、「伝わること」に重点をおいているから。
自分のカメラ映りよりも、言葉が伝わるように音の良いものを選んでいるんですね。
そして、定例会議の冒頭2分を雑談タイムにすることで場があたたまり、発言が活発になりつつ、時間内に終わる確率も上がる。
指示代名詞を使わずに、形容詞や副詞を多く使って、相手がイメージできるように話す。
といった特徴もみえてきました。
管理職の方が伝えることの量も質もボリューミーになりそうですが、会議での発言時間は、トップ5%リーダーの方が短いことも明らかになっています。
リーダーになるということは、メンバー時代に相当の成果を残した方ですよね。立場が変わっても、さらなる成果を上げられる人って、さぞかしドライで目標管理に厳しいんでは……と思っていたけれど。
本から感じられるトップ5%リーダーは、血の通ったコミュニケーションを大切にする、そのために自分ができることを考え抜く姿でした。
オンライン会議にも慣れてきたいまは特に、どうすれば「感情の共有」ができるのか悩む人もいるかもしれません。
トップ5%リーダーが実施する1on1では、うなずきにも特徴がありました。
・1回のうなずきは、平均1.1秒(ゆっくり)
・うなずき角度は、平均12cm(大きく)
・相手の話にかぶらない(心の中で“うん”と言ってから話す)
しっかりと「受け止めている」ことをみせられるよう、工夫しているみたいですね。
そしてトップ5%リーダーの方が、画面の中で不機嫌な表情に見えないので、AI分析してみたところ。
普通のリーダーより、口角が2cm上がっていた。
これ、いますぐマネできる技ですよ。
おもしろいなと思ったのは、越川さんたちによるヒアリングの際、「忙しい」といったリーダーはいなかったということです。普通のリーダーでは6割ほどの人が口にしたそうですが、忙しいリーダーほど、余裕があるようにみせる=話しかけやすいようにしているらしい。
リーダーじゃなくても、参考にしたい技術が満載です。
『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』と合わせて読むのもおすすめ。
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