6月21日月曜日の朝、パソコンを起ち上げると、同僚からメッセージが届いていました。
「あさってのミーティングを次の日にしてほしい」
この人とのミーティングがあるのは22日の火曜日。「あさって」と呼んでいるのは、本人が日曜日に送っているからでしょうね。「次の日にして」ということは、水曜日を希望しているということだろうか。
「23日の水曜日でいいですか?」
と聞くと、
「あさってでお願いします」
との返事。この辺りでイラッとする人も多いのではないでしょうか。日付で聞いているんだから、日付で答えてくれよー!!
仕事をする上で、数字を使って伝えるのは基本スキルといえます。算数は苦手でも、これならできるはず。
「数字が苦手」という人は、女性に多い印象があるようですが、それは甘えなのかもしれません。数をこなして、型を身につければ、だんだん分かってきますよと言われたこともありました。
営業トークで、提案で、社内のミーティングで、「数字を使う」ことには多くのメリットがあると、斎藤広達さんも『数字で話せ』で語っています。
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『数字で話せ』
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経営コンサルタントをされている斎藤さんは、もともと文系人間だったそう。外資系金融機関に在籍していたころは、数字にとても苦労したそうです。
そこで、数字に対する瞬発力を身につけようと考えたのだとか。スキルとして紹介されているのは、「@変換」「2ケタ×2ケタ暗算」など。
この本は、まさしく「数字取り扱い説明書」といえます。
「@変換」とは、大きな数字を「1人当たり」「1個当たり」に変換して、意味のある数字として捉え直すことです。
また、「1000×1000」でケタが1つ繰り上がるという、暗算をラクにしてくれるルール?もありました。
1000人×2000円=200万円
万×万=億
こんな感じで、数字の感覚を身につけていくのです。
「ざっくり暗算」を可能にする、逆数計算とゾロ目計算ができたらかっこいいだろうなー。これをやってみたいと後輩(社内の算数講座の講師)に言ったら、「割り算を使う計算が苦手なのに? まずは電卓で練習しましょう」と、キッパリ言われてしまった。
昨日ご紹介した芳沢光雄さんの『「%」が分からない大学生 日本の数学教育の致命的欠陥』は、教育上の問題を指摘した本でしたが、すでに教育課程を終えて社会に出た人が学び直すのは簡単なことではありません。
大事なのは数字で伝えるという「習慣」であり、これこそが「弱者の戦略」とのこと。数字で考え、数字で伝えることで、相手を動かす力にする。特にデジタルマーケティングはすべてが数字で出てくるため、苦手意識を持っていたらムリだなとあらためて思いました。
「数字で話すための方法」は、算数を使うものもありますが、即取り入れられるものばかりです。
「いっぱいあります」とか「みんなやってる」といった、フワッと感覚的な物言いは幼稚なだけ。どれだけ数字が苦手でも、せめて……、日時くらいは数字で伝えるようにしていきたい。
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