「あの時は、カメラのこっち側の方がドラマチックだったよねー」
むかーしのこと。俳優の中村敦夫さんにインタビューをした時、とある映画の制作について、ドタバタしすぎて、大変だった……という話の中でこう仰っていました。
映画には大勢の人間が関係するので、ドタバタは織り込み済みなのかもしれないけど、現場にいたらヒヤヒヤです。ハリウッドの大型スタジオだって、それは同じ。
いまでは「名作」といわれる映画だって、“カメラのこっち側”は大変なのですよね。
Netflixで配信されている「ボクらを作った映画たち」は、そんな大ヒット映画の製作秘話をまとめたドキュメンタリーです。現在、シーズン2まで配信されています。
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ドキュメンタリー「ボクらを作った映画たち」
https://www.netflix.com/title/80990849
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「ダーティ・ダンシング」
「ホーム・アローン」
「ゴーストバスターズ」
「ダイ・ハード」
<シーズン2>
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
「プリティ・ウーマン」
「ジュラシック・パーク」
「フォレスト・ガンプ 一期一会」
どれも1時間足らずにまとまっているので、お気に入りの映画から観るのがおすすめです。わたしは大好きな「プリティ・ウーマン」から観ました。
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映画「プリティ・ウーマン」
DVD
Amazonプライム配信
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言わずと知れた、ジュリア・ロバーツの出世作。この映画を観た時、口に手を当てず、グワッハッハと笑えるようになりたいなーと思ったものでした。泡がいっぱいのお風呂とか、マネした人も多いのでは。
実際、この画像のように泡泡泡泡泡にするのは超重労働で、掃除も大変なので、一度で懲りました。
(画像はIMDbより)
「プリティ・ウーマン」には複数の脚本があったといわれていますが、番組では、なぜそんな事態になったのかが詳しく紹介されています。
この頃、まだ売れない俳優だったジュリア・ロバーツは、映画の主役に抜擢されたことを母に知らせたのですが、「どんな役なの?」と聞かれて、返事に困ったのだとか。“娼婦の役”とは言えず、「ディズニー映画よ!」と答えたと、雑誌のインタビューで語っているのを読んだことがあります。
キャスティングはジュリア・ロバーツが先に決まっていて、リチャード・ギアには一度オファーするも断られていたそう。
すったもんだを繰り返し、ジュリア・ロバーツと会ったリチャード・ギア。電話で返事を求められた時のエピソードが、あまりにかわいくて……。
惚れるやろ!!!
撮影がスタートしてみると、脚本家としてテレビのコメディシリーズを手がけていたゲイリー・マーシャル監督は、現場でどんどん脚本に手を入れ、パターン違いのテイクをいくつも撮影。おかげで出演者でさえ、どんな話になるのか分かっていなかったらしいです。
字幕翻訳家の戸田奈津子さんは、著書『スクリーンの向こう側』の中で、「リチャード・ギアが変に口を出さなかったから『プリティ・ウーマン』はいい映画になったのかも」なんて語っていました。
でもですね。
映画の中、一番のキュンキュンシーンは、おまけ用のテイクで撮影したリチャード・ギアのおふざけだったんです。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」
そんな言葉を実感する、エキサイティングな“カメラのこっち側”の出来事。
次はどれを観ようかなと思っていたら、街角のクリエイティブが運営する映画サロン「街クリ映画部」で、今日の夜「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の回を観るそうです。
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— 街角のクリエイティブ | 映画イベント&コラム (@machi_creative) October 7, 2021
金曜21時~ #街クリ映画部 Netflix Party
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今週は、ドキュメンタリー作品『ボクらを作った映画たち』シリーズから、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の製作舞台裏を描いた一本を取り上げます。
宮下さん(@1973miyataku )さんがナビゲート!
当日申込みもOK↓https://t.co/Vl8kDM25HZ pic.twitter.com/HCbglxCO7y
「夢の世界」の裏側を、のぞいてみませんか?
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