今日11月22日は、「いい夫婦の日」です。
この日には必ず、「あなた、その川を渡らないで」という韓国のドキュメンタリー映画を思い出します。
結婚76年目の老夫婦の日常を追った映像で、98歳のおじいちゃんと89歳のおばあちゃんのラブラブぶりに、すっかりあてられてしまうのですけれど。
生きとしいけるものには寿命がある。
最高のパートナーといえども、いつか別れの時がくる。
激動の時代を生き抜いたふたりの、穏やかな愛の形に涙が止まりませんでした。
☆☆☆☆☆
ドキュメンタリー映画「あなた、その川を渡らないで」
DVD
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おふたりが住んでいるのは、雪深い江原道の山奥。子どもたちは皆、都会に出て仕事をしていて、お互いだけが頼りです。というと、寂しい侘しい貧しい暮らしが思い浮かぶと思うのですが、印象はまったく逆です。
♪ ふ~たりのため~ せ~かいはあるの~
ホントにこんな風に暮らしている夫婦がいるんだ……と思うくらいのラブラブ生活。
春は野花を摘んでお互いの髪に飾り、夏は水遊び、秋は落ち葉でいたずら、冬は雪合戦。これがドラマなら、「いまどき、10代でもこんなベタな恋愛しないよ」なんてレビューが付いてしまいそうなくらい微笑ましい光景です。
これは撮影用の「演出」なのかという疑問も上がったそうですが、ガチでずーーーっと一緒なんだそう。
お茶目でロマンチストで、気遣いにあふれているおじいちゃんは、おばあちゃんのことが大好き。この家のトイレは外にあるため、夜に用を足す時は、おばあちゃんが怖くないように歌をうたってあげたりなんかもしてます。
落ち着けない気もする……。
老夫婦はずっとおそろいの韓服を着ていて、これは子どもたちが誕生日ごとに贈ってくれたものだそう。いっぱいあるので、日々着ることにしたとのこと。これもかわいいしかない。
(画像は映画.comより)
映画は、雪の中で泣き続けるおばあちゃんの姿から始まります。大きな土まんじゅうには草も生えておらず、雪も積もっていない。つまり、作られたばかりの「お墓」の前なんです。
人生最高で最愛のパートナーといえる人に出会うことは、幸せなことだといえるでしょう。でも、出会ったご縁を育てることこそ、人生の一大事業といえるのかも。
「いい夫婦」について、「心地よい関係」について、思わず考えました。もっともっと、一番側にいる人を大切にしたいと思った。
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