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『ネイティブ表現が身につく!クイズで学ぶ韓国語』#897


こんな本が20年前にあったらよかったのに!!

『ネイティブ表現が身につく!クイズで学ぶ韓国語』の著者・金玄謹(キム・ヒョングン)先生は、東京で「ミリネ韓国語教室」を運営されている方です。

「ミリネ韓国語教室」
https://www.mirinae.jp/index.html

以前は日暮里にあったように思いますが、いつの間にか新宿御苑の前にお引っ越しされてた……。

10年くらい前、しばらく「ミリネ韓国語教室」に通って、金玄謹先生の講義を受けていたのです。たまに授業料を払い忘れていると、先生が冗談で「ミリ(先に)ネ(払って)!」と仰る、楽しい教室でした。

先生の本が出たことを知り、さっそく購入。あぁ、なつかしいと思わず読みふけりました。

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『ネイティブ表現が身につく!クイズで学ぶ韓国語』

(画像リンクです)

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韓国語は日本語と文法が似ているため、日本語スピーカーは「日本語で考えて、単語をあてはめて韓国語にする」形で覚えます。初心者のころは、これで文章が出来上がるので、とてもラクなんですよね。

でも、実は「自然な」韓国語ではないこともある。

特に単語の使い分けが分からなくて困りました。「ミリネ韓国語教室」の上級クラスでは、大量の作文が宿題にでます。その中から、日本語スピーカーが間違えやすいポイントを先生が解説してくれる、という内容でした。

『クイズで学ぶ韓国語』は、

授業の中で多かった間違いをクイズ形式でツイート

正解率によって間違いやすいポイントを精査

という過程を経てつくられた本です。だから、「あぁ、そこです……!!!」という感動がある。かゆいところに手が届くんです。

本自体は初心者から上級者までが対象とありますが、どちらかというと、中級以上の方が読むのにちょうどいいかもしれません。

わたしが本格的に勉強を始めた20年前は、中級以上の学習本がほとんどなかったんですよね。あの時、こういう本があればなーと思わずにいられない。

韓国語と日本語は、似ているとはいえ、違うところもいっぱいあります。そんな違いを押さえることで、逆に日本語の感度も高くなっていくからです。

金先生は、語学上達の秘訣をこう語っておられます。

“直訳や単語の置き換えだけでは正確な意図やニュアンスを区別するのが難しく、場合によっては違う意味になってしまうことも。より自然な韓国語を使うためには日本語からの発想を避け、ネイティブが使う日本語にはない文法表現に慣れる必要があります。”

ああ、韓国語で会話がしたいよ……。というか、韓国に行きたいよ……。

思わず旅行熱の高まってしまう「リアルな会話」を味わえる教科書です。

ちなみに、金玄謹先生は元イラストレーターで、ウェブトゥーンでマンガを描いていたこともあるそうです。日本に来てからの生活について綴った『タングニの日本生活記』もおすすめです!

(画像リンクです)

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