こんな本が20年前にあったらよかったのに!!
『ネイティブ表現が身につく!クイズで学ぶ韓国語』の著者・金玄謹(キム・ヒョングン)先生は、東京で「ミリネ韓国語教室」を運営されている方です。
「ミリネ韓国語教室」
https://www.mirinae.jp/index.html
以前は日暮里にあったように思いますが、いつの間にか新宿御苑の前にお引っ越しされてた……。
10年くらい前、しばらく「ミリネ韓国語教室」に通って、金玄謹先生の講義を受けていたのです。たまに授業料を払い忘れていると、先生が冗談で「ミリ(先に)ネ(払って)!」と仰る、楽しい教室でした。
先生の本が出たことを知り、さっそく購入。あぁ、なつかしいと思わず読みふけりました。
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『ネイティブ表現が身につく!クイズで学ぶ韓国語』
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韓国語は日本語と文法が似ているため、日本語スピーカーは「日本語で考えて、単語をあてはめて韓国語にする」形で覚えます。初心者のころは、これで文章が出来上がるので、とてもラクなんですよね。
でも、実は「自然な」韓国語ではないこともある。
特に単語の使い分けが分からなくて困りました。「ミリネ韓国語教室」の上級クラスでは、大量の作文が宿題にでます。その中から、日本語スピーカーが間違えやすいポイントを先生が解説してくれる、という内容でした。
『クイズで学ぶ韓国語』は、
授業の中で多かった間違いをクイズ形式でツイート
↓
正解率によって間違いやすいポイントを精査
という過程を経てつくられた本です。だから、「あぁ、そこです……!!!」という感動がある。かゆいところに手が届くんです。
本自体は初心者から上級者までが対象とありますが、どちらかというと、中級以上の方が読むのにちょうどいいかもしれません。
わたしが本格的に勉強を始めた20年前は、中級以上の学習本がほとんどなかったんですよね。あの時、こういう本があればなーと思わずにいられない。
韓国語と日本語は、似ているとはいえ、違うところもいっぱいあります。そんな違いを押さえることで、逆に日本語の感度も高くなっていくからです。
金先生は、語学上達の秘訣をこう語っておられます。
ああ、韓国語で会話がしたいよ……。というか、韓国に行きたいよ……。
思わず旅行熱の高まってしまう「リアルな会話」を味わえる教科書です。
ちなみに、金玄謹先生は元イラストレーターで、ウェブトゥーンでマンガを描いていたこともあるそうです。日本に来てからの生活について綴った『タングニの日本生活記』もおすすめです!
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