世界は広い。日本だって十分に広すぎる。だから少しずつでも訪れる機会をつくりたかったのに。
移動を制限されるって、こんなにも気持ちをしょんぼりさせるのかと知った、この1年。
せめて本の中で旅行気分を味わおうかと、益田ミリさんの『47都道府県女ひとりで行ってみよう』を手に取りました。
内気な人間のひとり旅あるあるが満載で、笑ってしまった。
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『47都道府県女ひとりで行ってみよう』
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日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるのはもったいないなーと旅に出ることにした益田ミリさん。約4年にわたるひとり旅の記録が収められています。
せっかく来たんだからと、好きでもない名物料理を食べる?
No!
おしゃれなお店があるけど、気後れしそう。入ってみる?
No!
といった感じで、あくまでも自分のペースを貫く、無理をしない旅です。
実際、ひとりで旅をしていて困るのは食事なんですよね。わたしはお酒を飲まないので、居酒屋に入るのはちょっと申し訳なくなる。一人前で食べられる名物料理もあんまりない。
というわけで、一番安心するのがコンビニかファミレス……という益田ミリさんの選択は、とても共感しました。
わりと気の抜けた(失礼)記録なので、名所旧跡や地域の食べ物を期待して読むのは大間違い。それよりも、ちょっと・さらっと通り抜けただけでは、分からないことの方が多いのだと知ることの方が大切かもしれません。
とにかく「行く」ことが目的の旅なのです。
わたしも今日から温泉旅行に行く予定。お宿に私設図書館があるそうなので、どこにも出かけず、読書合宿になりそうな予感がしています。
非日常を体験してきます。
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