恋はするものじゃなく、落ちるものだ。
「若手実力派俳優」と呼ばれていたユ・アインが、20歳も年上の女性と恋に落ちる役ということで注目を集めたドラマ「密会」。
ユ・アインの相手役ヘウォンを務めたのが、キム・ヒエでした。
美しくて、謙虚で、でも内に野心を秘めている。
ユ・アイン演じるピアニストのソンジェの才能に惚れ、いつしか自分も恋してしまう。成功と豊かな生活を求めていたヘウォンが、見つけたものとは?
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ドラマ「密会」
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バイク便のアルバイトをしているイ・ソンジェは、蝶ネクタイを届けに音楽祭の会場へ向かう。舞台に置かれたピアノを目にし、衝動的に演奏してしまう。演奏を耳にしたカン教授に呼び出されたソンジェは、カン教授の妻であるヘウォンの指導を受けることになり……。
原作は、江國香織さんの小説『東京タワー』です。
年齢差のあるふたりの恋愛ということで、生臭くなりそうなんだけれど、キム・ヒエの上品さが抑えになっていたように思います。
キム・ヒエが演じたヘウォンの夫役は、パク・ヒョックォン。もうこの人、気の毒なくらいに「妻」に悩まされる役ばかりなんですけど、イヤミな感じを出すのが本当にうまいんです。
(画像はJTBCより)
主人公のふたりがピアニストということもあって、バッハの重いメロディ、モーツァルトの軽やかなメロディなどなどが、効果的に使われています。パク・ジョンフンやシン・ジホら、本物のピアニストも出演。OSTがめちゃくちゃ豪華です。
オトナの事情に反発する青年と、ずっと内に秘めてきた野心と恋を天秤にかける女。
おまけに財団の不正経理といった裏事情まで出てきて、ドロッとしていきそうな展開ですが、「純愛」と呼びたくなるほど、しっとりしたストーリーです。
2014年に開催された各アワードで、脚本賞や演技賞を受賞。JTBCの歴代ドラマで最高視聴率を記録と、ユ・アインにとっても、キム・ヒエにとっても、大当たりのドラマでした。
このドラマのユ・アインは、一直線な青年でしたね。
ドラマ「密会」 JTBC 全16話(2014年)
監督:アン・パンソク
脚本:チョン・ソンジュ
出演:キム・ヒエ、ユ・アイン、パク・ヒョックォン、パク・ダミ
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