恥ずかしながら、「ローランド」という方について知りませんでした。
2019年に出版された『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』という本のタイトルを見て、(またすごい系が来たな……)と思っていたくらいです。
ずっと積ん読になっていた本を読んでみたら。
おもしろい!!!
いまさら?な話ですみません。でも、おもしろかったので紹介したかったのです。
☆☆☆☆☆
『俺か、俺以外か。 ローランドという生き方』
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<発する言葉すべてが「名言」となる、現代ホスト界の帝王ローランド>と帯にありますが、現在はホストを引退されて、実業家に転身されたのだそう。
小学生の時のエピソードが秀逸でした。
小学生くらいの男の子が夢中になるものといえば、「戦隊もの」ではないでしょうか。わたしでさえ、近所の友だちと田んぼを駆け回りながら、ゴレンジャーごっこなんかをやりました。
でも、ローランドさんが夢中になっていたのは。
「ゴッドファーザー」!!!
(現在、Amazonプライムで配信中です。パート1を観ちゃうと、もれなく全シリーズ観たくなってしまうのがミソ)
ドン・コルレオーネみたいな男こそ、真の男!と思い定め、タキシードの似合う体型を目指したのだとか。
ゆるTとか、腰パンとかは幼く見えるからイヤだ。男はエレガントでなければ!!とタキシードの似合う所作を意識していたそうです。
渋すぎる……。
身近にこんな小学生がいたら、浮いていたかもしれません。
ローランドさんの場合、お父さんの影響もあって、自分の好きなものに忠実に生きてこられたとのこと。
読みながら感じたのは、自分の言葉を持っていることの強さでした。そして、「ビリギャル」こと小林さやかさんに負けないくらい自己肯定感が高い!
わたしは自己肯定感がゼロのまま、ずっとなんとか生きてきた……という状態だったんですが、そしてそこにあまり疑問も感じていなかったのですけれど。
さやかさんとローランドさんのふたりを見て、自己肯定感って、人間をこんなに強くするのかと、考えをあらためました。
ホスト界では珍しく、売り掛けをしない、お酒を飲まない、タバコを吸わないという、自分のやり方を通してきたローランドさん。愛・仕事・哲学など、すべてに超絶的なプロ意識が染みこんでいます。
これ、来期の新人たちの課題本にしたかったな。
昨年には、2冊目のエッセイ『君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉』も出版されていました。出版の印税は寄付されるそうですよ。
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