「韓国ドラマはおもしろいんだけど、長いからねー」
という声をよく耳にします。「愛の不時着」などはだいたい1話が80分前後。それが16話まであるんですから、まぁドップリしちゃいますよね。
でも、チョン・セランさんの小説『保健室のアン・ウニョン先生』をドラマ化した作品は、1話が50分前後と短く、しかも6話完結! 学校を舞台にしたファンタジックなストーリーです。
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ドラマ「保健室のアン・ウニョン先生」https://www.netflix.com/title/80209129
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養護教師のアン・ウニョン先生は、人間の欲望がゼリー状の姿になって見えてしまうんです。演じているのはチョン・ユミ。映画「82年生まれ、キム・ジヨン」の演技で、韓国の映画賞を受賞しています。
アン・ウニョン先生はオモチャの剣でゼリーをピシパシ切り捨てていくのですが、とにかくいっぱいあるのでパワーを消耗します。先生の「充電器」となってくれるのが、漢文の先生であり、学校創設者の孫であるホン・インピョ先生。演じるのはナム・ジュヒョクです。
なんだかボヤーッとしたお坊ちゃま感がかわいらしい。起業を目指す若者を描いた「スタートアップ:夢の扉」では、天才エンジニアを演じています。女性経験がなく、ウブでかわいらしい。
2004年以降、OECD加盟国の自殺率がトップという韓国。若い世代の絶望も深く、「N放世代」=すべてをあきらめざるをえない世代という言葉まで生まれるほどです。
小説を読んだ時も感じたことですが、ドラマの方がはるかに強くメッセージを感じます。
あなたを、守りたい。
CGやエフェクトを多用した、韓国ドラマのイメージを覆すポップさと、コミカルでかわいいドラマの中に込められた、深い想い。あっという間に観られるので、週末におすすめです!
小説版『保健室のアン・ウニョン先生』もぜひ。
ドラマ情報「保健教師アン・ウニョン」全6話(2020年)
監督:イ・ギョンミ
脚本:チョン・セラン
出演:チョン・ユミ、ナム・ジュヒョク、ムン・ソリ、イ・ジョンウォン、キム・ジュリョン、イ・ジュヨン、ユ・テオ
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