「運は、偶然ではない」
ITベンチャーの創業物語をまとめたノンフィクション『ネット興亡記 敗れざる者たち』を読んだとき、成功を追い求めるあまり、倫理観が置き去りになっていることが気になりました。
大きなお金を稼ぐ。ビジネスを大きくする。そのために「人格」は不要なのかしら?
“カリスマ体育教師”と呼ばれた原田隆史さんは、「運を引き寄せ、成功するには内面を磨くことが必要」と断言されています。20年間で3万人を指導した結果、分かったのは、成功は技術であることでした。
そして、成功の技術を支えるのが、「原田メソッド」。
・明確な目標設定ができる「オープンウィンドウ64」
・達成へのモチベーションを高める「スターシート」
・自信を高める「日誌」
・成功習慣を身につける「ルーティンチェック表」
たぶん一番有名なのが「オープンウィンドウ64」で、大谷翔平選手が高校1年生だったときに描いたという「マンダラチャート」の名前で知られるようになりましたよね。
なぜ、8×8=64マスの「マンダラ」に書き込むと、達成力が上がるのか。その秘密を解き明かした『一流の達成力』を読んで、わたしも「オープンウィンドウ64」を作ってみました。めちゃタイヘンだった……。
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『一流の達成力』
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社内研修で一度「マンダラチャート」を描いたことがありましたが、この時、足りなかったものが本を読んで分かりました。
原田先生がポイントとして挙げているのは、「心技体+生活」のすべてを入れることです。
実際、大谷選手はじめ、スポーツ選手やミスコン出場者に「オープンウィンドウ64」を作成してもらったところ、スキルやテクニックだけに着目した人より、人間性や内面を磨くことを書き込んだ人の方が、達成率が高かったのだそう。
なぜ、スキルだけでは成功できないのか。
スキルは人格という「土台」の上に築かれるものだからだと思います。
スキルやテクニックは、いわば地上に出ている枝や葉っぱの部分です。多様な技を身につけたり、深めたりするのと同時に、根っこの部分も太く・強くしないと、へなへなになってしまう。頭でっかちで倒れやすかったり、栄養がいきとどかなかったりしてしまうともいえます。
目標に掲げるものも、四象限で考えるといいそう。
・主に自分のことで有形の目的・目標
→ 給料が上がる、店長になる
・主に自分以外のことで有形の目的・目標
→ 会社の売上が増える、仲間のスキルが上がる
・主に自分のことで無形の目的・目標
→ 自分の仕事に誇りを持つ、地震が持てるようになる
・主に自分以外のことで無形の目的・目標
→ 家族が安心する、業界が元気になる
新しく始めたことが習慣として定着するのに、約3週間かかるといわれています。が、「原田メソッド」はこれを2週間でチェック。無意識に行動できるようになったとき、これまでの積み重ねが、本物の力として開花する。
でも、いままで何かやっても、すべて三日坊主だったし……、という方でも大丈夫。
「三日坊主を防ぐには“敗者復活OK”という思考をもつといいでしょう」
敗者復活! 2回目はコツをつかむのが早くなってるはずだから、定着しやすいかも。
とはいえ、「オープンウィンドウ64」を作るのがまずタイヘンなのですけどね。書いてる間に、目標までの道のりが具体化できるので、ワクワク感は大でした!
セルフマネジメントを高めたい方はぜひ、試してみてください。
4つのツールがすべてセットになった『目標達成ノート』もあります。
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