「どうしたら本を一冊読めるようになりますか?」
知人にそう聞かれて、とても困りました。息をするように自然に本を手にしてしまうわたしにとって、「読む」ことは当たり前だったからです。
この方のように「文字を追いかけるのが苦手」な人は、意外と多いのかもしれません。
わたしの友人も「文字を追いかけるのが苦手」なため、「聞く」ことで本を読んでいます。AmazonのAudibleやオーディオブックなど、最近は書籍の音声コンテンツ化も増えていますよね。
この話を聞いて、散歩のときにAudibleで本を「聞く」ようになりました。おもしろそうなら紙の本を買うこともあります。実質2冊になっちゃうけど、ポイントを振り返るには、やっぱり紙の方が便利なので。
最近の散歩の共は、Podcast 「歴史を面白く学ぶCOTEN RADIO」です。
「COTEN RADIO」とは、株式会社COTEN代表の深井さん、楊睿之さん、そして株式会社BOOK代表の樋口さんが、日本と世界の歴史を「現代の言葉で」語り尽くす番組です。
歴史上の偉人と呼ばれる人たちも、踏んだり蹴ったりな目に遭ったり、絶望したり、もがいたりしていた話がおもしろくて、聞き入ってしまう。
中でも、今年の1月下旬から配信されている、東京大学史料編纂所の本郷和人教授が語る日本の歴史も、人間ドラマの語りが秀逸。
思わずご著書の『東大教授がおしえる やばい日本史』を買ってしまいました。
これも“やばい”おもしろさを秘めた本でした。
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『東大教授がおしえる やばい日本史』
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聖徳太子に紫式部、徳川家康や坂本龍馬といった武士たちまで、日本史に必ず登場する偉人たちの姿が立体的に紹介されています。和田ラジヲさんのイラストもクスッとなるポイントです。
キーワードは、「人はすごいとやばいでできている!」。
(画像はAmazonより)
「COTEN RADIO」の良さについて、「現代の言葉で」語り尽くすところと紹介しましたが、この本も同じ。難しい話をかみ砕いて説明してくれていて、偉人たちの人間性に触れることができます。
本屋さんでずっとこの本を探していたんですが、歴史コーナーやエッセイの棚では、まったく見つけられませんでした。検索機で探したところ……。
子ども用の本の棚にあった!!!
対象年齢は小学生だったのかもしれません……。
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の世界が好きな人なら、この本も気に入ってもらえるかも。
わたし自身は、本を読む「方法」なんて、あんまり重要ではないと考えています。本の世界を体験し、何を得るのか。手段が目的化しちゃうのはもったいないですよね。
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