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ドラマ「女の香り」#967


闘病中だった知人の訃報が届きました。

友人の友人……というちょっと遠い距離だけど、やはり心が沈んでしまいますね。

なかなかに波瀾万丈な人生で、たしか50歳を過ぎてから新宿にバーをオープン。それまでやったことがなかった水商売だったにも関わらず、人柄を慕う人たちでいつも賑わっていました。

最期の瞬間を、どんな風に迎えたいか。

自分のお葬式で、誰にどんな言葉をもらいたいか。

そんなことを時折考えます。その日に向かって、その言葉に向かって、生きなければと思うから。

韓国で2011年に放送されたドラマ「女の香り」は、34歳の主人公が突然、余命宣告を受け、生きることの意味をみつける物語。「私の名前はキム・サムスン」で大ブレイクを果たし、ラブコメの女王と呼ばれたキム・ソナさんが、内気だけど芯の強い女性・ヨンジェを演じています。

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ドラマ「女の香り」

(画像リンクです)

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<あらすじ>
旅行会社に勤める34歳のヨンジェは、会社からはこき使われ続け、上司からも邪険にされている。ある日、交通事故に巻き込まれて病院で検査を受けることに。そこで末期の胆のう癌が発覚。余命はあと半年と知らされる。会社を辞めたヨンジェは貯金をはたき、きれいに着飾って人生最後のバカンスを満喫すべく沖縄ヘと旅立つ。そのとき、ヨンジェが社内でひと目惚れしていた御曹司のジウクも沖縄を訪れていた……。


キム・ソナさんは日本で中学・高校生活を送っていたため、日本語もお上手です。ドラマでは沖縄での出会いのシーンがあり、そこでも流ちょうな日本語を披露しています。

あの強烈な「サムスン」のイメージが残っていたので、ドラマの序盤は、シュッと痩せて小顔になり、モジモジした様子のヨンジェにとまどいました。

余命半年という宣告を受け、やれなかったことをやったろうやないかい!と沖縄に向かってからは、憑き物が落ちたように晴れやかな表情に。思い切って買ったオシャレなワンピースもよく似合う。

そこで、運命の出会いをします。

という展開が、韓国ドラマらしいんですよね。

ヨンジェが勤めていた会社の御曹司を演じるのは、「トッケビ」の死神役がかわいかったイ・ドンウクさん。彼の勘違いのおかげで、ヨンジェは才能を発揮する機会を与えられます。

次々とアイディアを生み出し、自分の意見を口にするヨンジェ。これまでいかに、言葉を封じられていたのかを感じさせます。周囲から雑に扱われていたから、自分自身を大事にできなかったのかも。

ラストシーンで見せる、ヨンジェの感謝の気持ち。

これがもう、本当に、泣けた……。

できれば最期のときは、穏やかに笑って迎えたい。そのために、「今日」を大事にしなければ。

願わくば、世界中の人がそうであってほしい。暴力的に命が奪われることがありませんように……。

現在、Amazonプライムで配信されているようなので、キム・サムスン×チョン・ミド×キム・ジヒョンの友情を描いた「39歳」にハマっている方は、ぜひ観てみてください。

このドラマの放送から10年経って、すっかり時代は「シスターフッド」になったんだなと感じました。

Amazonプライム:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08X6999DG/ref=atv_dp_share_cu_r


ドラマ「女の香り」全16話 SBS(2011年)

監督:パク・ヒョンギ

脚本:ノ・ジソル

出演:キム・ソナ、イ・ドンウク、オム・ギジュン、ソ・ヒョリム 

コメント

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