プロデューサーとディレクターって何が違うんだろう?
調べてみると、プロデューサーは「制作統括を担当する総責任者」、一方のディレクターは「制作現場の責任者」のようです。
日本ではドラマの制作責任者をディレクター、もしくは演出家と呼んでいますが、韓国では「監督」と呼んでいます。映画と同じ扱いなんですね。
「プロデューサー」というと、肩からセータを掛けている人っていうイメージが強いけど、実際の現場は泥臭く、ヘビーなんだなーと感じさせてくれたのが、コン・ヒョジンとキム・スヒョン主演のラブコメ「プロデューサー」でした。
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ドラマ「プロデューサー」
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大学時代に憧れていた先輩を追いかけて、KBSのバラエティ局に就職したペク・スンチャン。初日から大失敗をして、上司に目を付けられてしまう。が、ある時、その上司の秘密を知ってしまい……。
韓国では2015年に放送されていたんですが、KBSのドラマ局ではなく、バラエティ局が企画したのだそう。「冬のソナタ」で世界中に韓流ブームを起こした監督がユン・ソクホ。その彼が、人気脚本家のパク・ジウンと組んだドラマということで、大いに話題になっていました。
おまけに、“ラブコメ女王”や“視聴率女王”という称号を持つコン・ヒョジンと、MBCのドラマ「太陽を抱く月」などで人気スターとなったキム・スヒョンの主演です。期待はどんどんふくらむばかり……。
ところが第1話の評判が芳しくなく、監督が交代。ラブコメ路線に話を大きく振り、最終的には視聴率20%超えに育てています。
せつない……。
とはいえ、K-POPアイドルや大物俳優がカメオ出演しているし、実在の番組は出てくるし、なんだかお得感あふれるドラマです。
たとえば、少女時代のユニットテティソ(テヨン、ティファニー、ソヒョン)や、BLACKPINKのジス、イ・スンギ。「ミナリ」のユン・ヨジョン、「SEOBOK ソボク」のパク・ボゴム。
テレビ局が舞台なので、すごい顔ぶれがそろっています。
そんな中で、IUことイ・ジウンは、ポーカーフェイスでワガママ放題の人気歌手シンディを演じています。彼女の面倒をみることになった新人プロデューサーのキム・スヒョンが、大いに振り回されてしまう。
(画像はAmazonより)
キム・スヒョン演じるスンチャンは、秀才と言われてきた青年です。家ではバラエティ番組を見たことがなかったので、受験勉強をするようにバラエティの歴史を勉強中。だけど空気が読めないのでモジモジモジモジ。
そこへ、“ザ・いい人”のチャ・テヒョンがいろいろ混ぜっ返して、ドラマを盛り上げていて、3話目以降はホントに楽しいドラマになっています。
せつない……。
番組の企画会議や編集、撮影など、番組がどうやって作られているのか、その裏側を知ることができるドラマです。食事の配達戦争シーンなんかは、めちゃリアルでした。こんなぶっちゃけ話を脚本にしてしまうのですから、パク・ジウンの表現力ってすごいなと思います。
やりたい仕事がある、というよりは、大好きな先輩の側にいたいという思いで就職を決めた青年。早々に夢破れてしまうのですが、現場の熱を知って、少しずつ仕事に魅了されていきます。
よく、仕事のやりがいがモチベーションにつながると言われますが、やりがいを感じるには自己効力感が必要。そこまでが大変なのではないでしょうか。
実力がつくまでは、泥をすすって汗をかくしかないのだ。
ドラマ情報「プロデューサー」KBS 全12話(2015年)
監督:ピョ・ミンス
脚本:パク・ジウン
出演:キム・スヒョン、コン・ヒョジン、IU、チャ・テヒョン
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