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ドラマ「海街チャチャチャ」#792


「人生は、そんなに公平じゃないんだ。一生、デコボコ道な人もいるし、必死で走ったのに絶壁にぶち当たる人もいる」

8月から韓国で放送が始まり、日本でもNetflixで観られるドラマ「海街チャチャチャ」のセリフです。

人生って、公平じゃないんだよなーーーーー。

でも、きっと、16話が終わる頃には、わたしはこの感動を忘れてしまう気がする。

マメな方はTwitterなどのSNSに、各話ごとの感想を上げるのだと思います。でも、朝にブログをアップしたあとは、Twitterを開く時間もないことも多いのですよね。

なので、1話ずつ感動を連ねていって、「育てるブログ」にしてみようかと思います。

☆☆☆☆☆

ドラマ「海街チャチャチャ」

Netflix配信
https://www.netflix.com/title/81473182

☆☆☆☆☆

<あらすじ>
腕のいい歯科医だが、コミュニケーション下手なユン・ヘジンは、院長とケンカをしてクビになってしまう。再就職が難航する中、亡き母との思い出の海辺を訪れる。停電のため、ATMもスマホも使えなくなったヘジンは、なんでも屋のホン班長に振り回され、歯科医院のない漁村・コンジン洞で開業することになるが……。

主演は、シン・ミナとキム・スンホ。ふたりともえくぼがチャームポイントなので、「えくぼカップル」なんて呼ばれているそうです。

(画像はNetflixより)

ふたりが暮らしている町「コンジン洞」は、架空の町ですが、撮影は浦項市で行われているそう。浦項って、「椿の花咲く頃に」の町でもありますね。


見始めた当初は、とにかくキム・スンホの恋を成就させてやってくれー!!!という思いでした。


第1話で、ソウルに帰れなくなったヘジン。行く先は、「行き場をなくした時のあるある」で、チムチルバン(サウナと健康ランドが合体したような場所)です。

「スタートアップ:夢の扉」でも、ダルミの母が家出してチムチルバンで暮らしていました。


「がんばれ!クムスン」や「華麗なる遺産」など、ちょっと昔のドラマでは、チムチルバンで全財産をすられてしまい、ますます選択肢をなくすのが、ひとつのパターンでした。



だけど、ヘジンの向かったチムチルバンで起きた事件は、コオロギが現われたこと!


第2話では、都会っ子が田舎で暮らす時の「あるある」が描かれます。いわゆる「あれがなーい! これがなーい!」ですね。


第3話で、過去の痛みを打ち明けあい、少し距離を縮めたふたり。ここからの展開が楽しみなんですけど。

とにかくキム・スンホの恋を成就させてやってくれー!

メインのふたりによるラブライン以外にも、いくつかの恋が進展した第4話。発音がややこしすぎる。


ほぼ無職のホン班長だけど、カメラマニアで、レコードマニアなのか。ワイングラスも高そうだし、「何者!?」感が高まる。


またまたヘジンが舌禍事件を起こしてしまう第5話。「ハルモニーズ」もかわいくてステキです。


朝帰りを目撃され、「アジュンマーズ」に噂されているホン班長が、

「耳がかゆいな」

とつぶやくセリフがあります。日本語だと「へーっくしょん」となるところですが、韓国語では「耳がかゆい=噂されている」となる。おもしろい変化ですよね。


連休の間にどこまで観られるかなー。






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