怒りを暴走させても、誰も幸せになれない。 分かっていても止められないのが暴走状態なわけで、一番苦しいのは「自分」なんですよね。 誰もが「幸せになりたい」と思いながら生きているのに、なぜ世の中はこんなにもやさしくないんだろう。 「やり直す」ことを選ぶのは、なんて難しいことなんだろう。 なんてことを、コ・ヒョンジョンとシン・ヒョンビン主演のドラマ「あなたに似た人」を観ながら、ずっと考えていました。 ☆☆☆☆☆ ドラマ「あなたに似た人」 https://www.netflix.com/title/81473219 ☆☆☆☆☆ <あらすじ> チョン・ヒジュは、娘が学校で教師から暴力を受けたという連絡を受け取る。そこで出会ったのは、かつての友人で、自分に絵を教えてくれたヘウォンだった。彼女が意図的に近づいてきたのではないかと疑うが……。 ミス・コリアで第2位となり、俳優としてデビューしたコ・ヒョンジョン。 常に勝ち気で、凜として、傲慢なほどゴージャスな役を演じてきました。わたしは 「善徳女王」 のミシル役ですっかりファンになりました。「レディプレジデント〜大物」の大統領姿も好き。 そんなコ・ヒョンジョン演じるチョン・ヒジュは、貧乏なDV家庭で苦労して育ち、お金持ちの夫と結婚して、いまでは画家として活躍しているという“成り上がり”な役柄です。 (画像はNetflixより) ヒジュを不幸にするのが目的、と語る、かつての友人ク・ヘウォンを演じるのはシン・ヒョンビン。 「賢い医師生活」 のギョウル先生は、空気は読めないけど一所懸命でかわいかったのに。 あのキョトン顔で毒を吐きまくるのです。 (画像はNetflixより) ヘウォンの夫ソ・ウジェは長く行方不明になっていて、ようやく発見した時には、むかしの記憶を失っていました。 いったい彼に何があったのか。 年齢差はありつつも、仲良しだったヒジュとヘウォンは、なぜ対立するようになったのか。 過去が明らかになった時、久しぶりに「マクチャンドラマ」の面影を見たように思いました……。 「マクチャンドラマ」とは、非現実的なことが頻発して、展開に行き詰ったようなドラマのことです。韓国ドラマあるあるの「記憶喪失・交通事故死・出生の秘密・不治の病」なんかが、それですね。 ヘウォンに追い詰められ、やつれていくヒジュ。コ・ヒョンジョンは美しく、気高い姿が特