「歌は世につれ、世は歌につれ」といいますが、「文学は世につれ、世は文学につれ」ともいえるのかもしれません。 菊池良さんの『タイム・スリップ芥川賞 「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門』は、歴代の芥川賞から、“転換点”といえる作品を紹介した本。その作品が書かれた当時の日本を知ることで、より作品世界を味わえるようになっています。 こうして通して振り返ってみると、「文学は世につれ、世は文学につれ」ってホントにそうなんだなと実感しました。つまり、近代の歴史を振り返る本でもあるのです。 ☆☆☆☆☆ 『タイム・スリップ芥川賞 「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門』 (画像リンクです) ☆☆☆☆☆ 1冊も小説を読んだことのない少年が、文学好きな博士と一緒にタイム・マシンに乗って、歴代の芥川賞受賞作家に会いに行く、というストーリー形式で進みます。 この、「タイム・マシン」と「少年と博士」という組み合わせは、完全に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。オープニングなんか、まさに!な幕開けでした。 (画像リンクです) 菊池良さんといえば、「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」で一躍有名になった方です。ネタはおもしろかったんですが、この“真顔”が怖かった……。 世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ その後、めでたくWeb制作のLIGさんに就職。コンテンツ記事を制作されていたそうで、わたしが一番記憶に残っているのは、ゲームチェアの広告記事。当時、この“真顔”が怖かった……。 【衝撃の事実】立つよりも座る方が楽なことが判明 | 株式会社LIG 上の記事では「座るほうが楽」という結論が出ておりますけれど、5年以上経ったいま、もしかしたら結論は変わったかもしれないですね。 リモートワークをしている時、半分くらいは立って仕事をしております! 相変わらず「座るほうが楽」なんだけど、運動不足のため、お尻と足が疲れてしまう。適度に立って仕事をするようになりました。 ちなみに、アメリカ在住の友人によると、Google勤務の方はスタンディングで仕事をする方が多いそうで、理由は「座っていると、思考が止まるから」だそうです。さすがすぎる……。 閑話休題。 LIGさんを退職された菊池さん。またまた世間を騒がせたのが、『もし文豪たちが カップ焼きそ