優秀な社員を観察してみたら、「効率よく成果を出す」共通点があった……! 越川慎司さんの『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』は、そうだろうなと思ってたけど、ホントにそうなんだ!という納得ポイントが満載でした。 ☆☆☆☆☆ 『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』 (画像リンクです) ☆☆☆☆☆ まず、調査対象のN数がすごい。クライアント企業25社の、 ・トップ5%社員:9000名 ・一般社員:9000名 合計1万8千人の会議やメール、資料を、定点カメラ・ICレコーダー・GPSを使って、AIで分析。 トップ5%社員と一般社員との差をあぶり出したという、ちょっとオソロシイ本なのです。 たとえば、資料編。 一般社員の方が、 ・ページ数が32%多い ・作成時間が20%長い と、せつない結果が出ています。 変なこだわりを持って作り込もうとしないことが大事なんでしょうね。 実際、「作業充実感のある仕事はなんですか?」という問いに対して、最多回答は「資料作成」だったそう。特にパワーポイントとエクセルには注意が必要なようです。 つい、夢中になってしまうから……。 この「資料作成」に対して、完成した時に満たされた気分になる一般社員は89%もいます。でも、トップ5%社員の73%は「No」と答えているんです。 作成した資料によって、“成果”が残せた時に、満たされた気分になるんだそう。 おお、意識の違いよ……。 フツーの、並盛りサイズの会社員にとっては、仕事のやり方を振り返るきっかけにできる本だと思います。そうだろうなと思っていたこと、こうした方がいいと聞いていたこと、ホントにそうだったと数字が教えてくれます。 目指すべきは、 働き方改革 <<< 儲け方改革(企業)・稼ぎ方改革(個人) とのこと。 「幸せを感じるのはいつ?」という質問への回答が、意識変革の必要性を示していました。 ・一般社員:土曜日の朝 → 解放感 ・トップ5%社員:金曜日の夜 → 達成感 今日は休日だけど、さて、わたしがいま感じているのはどっちだろう。明日の金曜日は達成感を感じられるかしら。